断熱材のことならお任せあれ!
後悔しない家づくりのためには、断熱材選びは大切じゃ!
特に断熱・調湿・防音・防火・防虫と5つの性能に優れている断熱材「セルロースファイバー」についてはなんでも聞いておくれ。
おっ!これから家を建てようとしている神木家が何やら家づくりで悩んでいるようじゃな。
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そういえば、先日 相談に行った工務店で断熱材に「セルロースファイバー」を使用して一年中快適!って話してたけど実際のところどうなんだろう?
それじゃ、今からしっかり調べておきたいわね。
家づくりにおいて断熱材選びを怠ってはならんぞ。
このセルロースファイバーナビでは断熱材ついて、その中でも高性能断熱材「セルロースファイバー」ついて解説するぞ。
これから家を建てようとお考えの方
突然ですが家を建てるために大切なことはなんでしょうか?
おしゃれな家? 自由な間取り? それとも費用?
もちろん それらもとても大切ですが、ながく快適に過ごせ家族みんなが早く帰りたくなるような そんな家づくりのために、断熱材についてこだわることは実はとても大切なんです。
これから家を建てようとお考えの方に知っていただきたい「セルロースファイバー」。
ぜひ最後まで読んでいただき家づくりのヒントにしてください。
目次
そもそも断熱材は本当にこだわった方がよいの?
同じ家でもそんなに変わってくるものなのかしら?
もちろん種類が違えば効果も違うから自分たちが必要とする性能がある断熱材をきちんと選ぶ方がよいぞ。
家を建てる時に断熱材はこだわりましょう
まず 断熱材とは、建物の壁と壁・柱と柱の間に入れて外気温を室内に伝わりにくくするための材料です。
断熱材の素材によって性能は大きく変わります。
目に見えないものだからつい一般的に使用されているものでいいかな。と深く考えず決めてしまいますが、断熱材にこだわることにより住み心地・家の寿命・メンテナンス費用に大きく関わってきています。
家を建ててから、断熱材をきちんと選べばよかった…。と後悔しないよう ぜひ、断熱材について知り、しっかり選びましょう。
〈断熱材でおきる問題〉
・カビやホコリのにおい
・異臭
・空気がおいしくない
・じめじめ、べたべたする
・家の中の温度差激しい
→これらの問題の原因は結露によるものです。
湿度が高く気温変化の激しい日本では断熱材が湿気を含み壁や屋根にカビを発生させ最終的には腐ってしまうケースが多々あります。
これによりアレルギー・シックハウスの原因や大規模な修復工事が必要となることがあります。
性能もお値段も気になる…
でも、アレルギーやシックハウスになる可能性があるのは嫌だわ。
やっぱり家族の健康が一番大切ね。
いろいろ比べてみるのもよいのぉ。
だが、その中でもワシが「セルロースファイバー」をオススメするぞ!
セルロースファイバーとは?
「セルロースファイバー」として使えるよう工場で様々な加工を行って高性能断熱材にしておるんじゃよ。
しかも、新聞紙の原料は木。「セルロースファイバー」は自然素材で環境にも家族にもやさしい断熱材なんじゃよ。
セルロースファイバーは自然素材でエコなんです
セルロースファイバーとは新聞紙・段ボール・木材チップなどの原料とホウ酸から作られる木質系断熱材といわれる自然素材の断熱材。
この木質繊維を裁断し、攪拌し、ふあふあの綿状にして空気を蓄えるようにした断熱材です。断熱性能はもちろん、調湿性能などたくさんの特徴があります。
ホウ酸の安全性は「ホウ酸は人に安心して使える天然資源」をご覧ください。
(↑新聞紙のセルロースファイバー)
(↑左は木のチップ・右は段ボールのセルロースファイバー)
セルロースファイバーは製造エネルギー(エンボディ・エネルギー(mj/kg))が極めて少なく、発泡プラスチックと比べても1/10と少ないです。
製造エネルギーは食料品のフードマイル・木材のウッドマイルと同じで数値が少ない方がエコとなります。
また、住宅の断熱材としても優れており、断熱性能が高いため光熱費を抑えることができ製造から暮らしまでずっとエコな断熱材と言えます。
セルロースファイバーのここがすごい!5つの理由
「セルロースファイバー」高性能断熱材なんじゃ!
中でも圧倒的に断熱性能が高いぞ!
それ以外にも防火性能・調湿性能・防音性能・防カビ・防虫にも高い効果を発揮するんじゃ!
「セルロースファイバー」ってそんなにいろいろな性能があるの!
理由1 圧倒的な断熱性能
セルロースファイバーの家は夏涼しく・冬暖かい。
そして光熱費もお得!
それは壁と壁の間にすき間なくセルロースファイバーが入っているからこそ。
家全体で一年中 温度を一定に保つヒケツはそこにあります。
詳しくは「セルロースファイバー断熱性能」をご覧ください。
理由2 安心の防火性能
セルロースファイバーの原料が新聞紙のため燃えやすいのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、添加されているホウ素系薬剤の効果により優れた防火性能を発揮し、いざという時も安心です。
また「ホウ素系薬剤」と聞くと何かの薬品かなと感じる方もいらっしゃるかもしれせんが、これは昔からご家庭で使われているホウ酸のことで、安全性と防虫効果が高い成分です。
詳しくは「セルロースファイバー防火性能」をご覧ください。
理由3 家を守る結露防止・調湿性能
セルロースファイバーは新聞紙などの木質素材からできているため、まるで呼吸しているかのように湿気を吸ったりはいたりしています。
この性能のおかげで家の大敵である結露の問題を解決してくれます。
詳しくは「セルロースファイバー調湿性能」をご覧ください。
理由4 快適な防音性能
セルロースファイバーの家に住む方が一番驚かれる防音性能。
セルロースファイバーはシアタールームやカラオケルームなどに使われるほど防音性能が高いです。
これで外からの騒音や家の中のピアノの音・こどもの大きな声・ペットの鳴き声などによるご近所への心配はいりません。
詳しくは「セルロースファイバー防音性能」をご覧ください。
理由5 うれしい防虫・防カビ性能
虫が苦手・新しい家にカビが生えたらどうしよう などお考えの方。
セルロースファイバーは安全性の高いホウ酸(ホウ素系薬剤)が添加されているため防虫・防カビ性能も高いです。
詳しくは「セルロースファイバー防虫・防カビ効果」をご覧ください。
断熱材別 性能比較表
断熱性 | 調湿性 | 防虫 | 防カビ | 防火 | 防音 | エコ | 蓄熱性 | アレルギー | |
セルロースファイバー | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
グラスウール | △ | △ | × | × | △ | △ | × | △ | △ |
ロックウール | △ | △ | × | × | ◎ | △ | × | △ | △ |
ウレタンフォーム | ◎ | △ | × | × | × | △ | × | △ | △ |
羊毛 | ◯ | ◯ | △ | △ | × | × | ◯ | △ | △ |
◎セルロースファイバーは断熱材以外にも防火性能・調湿性能・防音性能・防カビ・防虫があり高性能。
セルロースファイバーのメリット・デメリット
上の「断熱材プチ一覧表」にも少しふれておるが、デメリットもあるんじゃ。
「セルロースファイバー」を知る上でメリット・デメリットを理解することはとても大切じゃ。
セルロースファイバーのメリット
・夏涼しく・冬暖かい一年中快適なエコロジー住宅
・アレルギーやシックハウスに悩ませることのない自然素材の家
・家の大敵 結露やカビから家を守る
・省エネで地球とお財布にやさしい
・家族を火事から守る防火性能
・防音効果で静かで快適な暮らし
「セルロースファイバー」を選ぶことにより断熱性能以外にも生活する上でのメリットがたくさんあります。
セルロースファイバーのデメリット
・一般的に使用されるグラスウールより価格が高い
・セルロースファイバーの密度が低いとが沈下する
・工事日数が2日〜4日がかかる
・材料がかさばり搬入や施工が難しく専門の機械と業者の技術が必要
詳しくは、「セルロースファイバーのデメリット」をご覧ください。
でも、やっぱりメリットの部分はどれも大切なことばかりだ。
そうなると…デメリットといわれていることを解決できるといいんだけどな。
詳しくは「セルロースファイバーのデメリット」に書かれておるが、どれも「セルロースファイバー」の取り扱いができる熟練作業者のいる工務店を選べば問題ないぞ。
また、普通の施工より数日余分に時間がかかることや価格が高くなることがあるが、それはグラスウールの3倍〜5倍の密度を使って壁一面にパンパンに吹き込むからじゃ。
ながく住む家をより快適にするためにはこういった手間は必要なことなんじゃとワシは思うぞ。
◎セルロースファイバーはグラスウールなどに比べて高価格だが性能が高い。
光熱費・メンテナンス費用・日々の快適な暮らしなどトータル的にみてコストパフォーマンが高いです。
世界が認めたセルロースファイバー
これほどいいものならもっと日本で普及してどこの工務店でも取り扱ってくれたらいいのになぁ。
日本ではまだまだ「セルロースファイバー」の取り扱いが少ないのが現状じゃ。
じゃが、高性能住宅として「セルロースファイバー」を取り扱う工務店も徐々に増えておるんじゃ。
また、アメリカでは「セルロースファイバー」のシェアはNo.1なんじゃよ。そして、ドイツを含めたヨーロッパでも「セルロースファイバー」は使われておるんじゃ。
「セルロースファイバー」って世界で認められているのね。
セルロースファイバーのシェア アメリカではNo.1
日本ではあまりなじみのないセルロースファイバー断熱材ですが、なんとアメリカでは断熱材シェアNo.1。
断熱性能はもちろん、優れた防音性を備えたセルロースファイバー断熱材は空港付近の住宅には必ずと言っていいほど使用されています。
訴訟大国としても知られるアメリカでシェアを勝ち取っているということは、本当に信頼性の高い断熱材です。
また、ドイツなどのヨーロッパ諸国にもコストパフォーマンスの高い断熱材として評価が高いです。
ヨーロッパ諸国は日本よりも厳しいエコロジー基準などがあることで有名ですので、そこで評価されるセルロースファイバーは世界基準の断熱材であるとも言えます。
そして、驚きなのはアメリカとヨーロッパの住宅は、日本の住宅寿命よりも2倍以上長いということです。
日本の家の寿命が30年程度なのに対し、アメリカ55年、ヨーロッパのイギリスにいたっては77年と長寿命。
その国々に使われている断熱材、セルロースファイバーは長寿命住宅の役割も担っています。
セルロースファイバーの歴史
「セルロースファイバー」の歴史は古くアメリカの第3代アメリカ合衆国大統領の時代までさかのぼるんじゃ。
信頼性が高い素材だからこそ改良を続けながら今もなお使われておるんじゃ。
セルロースファイバーの歴史
セルロースファイバーの歴史は第3代アメリカ合衆国大統領のThomas Jeffersonの時代までさかのぼります。
彼は建築家でもありました。
そして自身の邸宅に施工した断熱材がセルロースファイバーです。
邸宅は主にジェファーソン独自のデザインによるものあり、1769年に建設が始まり、その後再設計・増築を経て、1809年に完成しました。
この建物はアメリカの5セント硬貨の裏面に描かれています。
彼はヨーロッパから様々な技術やアイデアをアメリカに持ち込んだことでも有名なことからセルロースファイバーの起源はヨーロッパが発祥かもしれません。
100年以上前から多くの国で、おがくずや紙が天井の断熱材として使用されており、それは今日まで受け継がれ環境先進国アメリカではセルロースファイバーが1番使用されています。
セルロースファイバーの起源
”セルロース”という言葉はあらゆる植物生命体の繊維状のものをベースにしているものを指します。
木、紙、そのほかの植物系のものをベースにして製造されたものはすべてセルロース系材料となります。
今日のセルロースファイバー断熱材はリサイクルペーパーで製造され、耐火、害虫駆除の目的でホウ酸塩が処方されて、より性能・安全性が高くなっています。
セルロースファイバーの発展
紙の産業が発展するにつれ、断熱材に使用される原材料は紙の副産物であることが一般的となってきました。
もともとは制振材(吸音材)として製造されていた紙を主体としたセルロースファイバーは効果的で、密度の高い断熱材となることがわかりましたが、初期のセルロースファイバーは今日のようなファイバーテクノロジーや施工機械の恩恵を伴わず、市場的には小さなものでした。
エネルギーコストの増大にともなう断熱の需要により、今ではセルロースファイバーは主たる断熱材の一つとなりました。
初期の時代のセルロースとは比べ物にならないくらい、今日のセルロースファイバーは安全で耐火性、害虫駆除に優れています。この特徴はまた、他の断熱材をしのぐものとなっています。
セルロースファイバーにまとめ
その中でも断熱材「セルロースファイバー」について知ることができてよかったよ。
どんなに素敵な家を建てても住み心地がよくなかったら悲しいわ。
家族みんなが長い時間過ごす家ですものいつまでも快適に暮らしたいわね。
いっそ、家族で楽器を楽しむなんてのもいいな。パパはギターやろうかな。
いかかでしたでしょうか?
断熱材の重要性 またセルロースファイバーについて少しでも理解していただけたら幸いです。
◎断熱材選びは家族が快適・健康に暮らし家を長持ちさせるために大切
◎セルロースファイバーは自然素材の高性能断熱材
◎断熱性能・防火性能・調湿性能・防音性能・防カビ・防虫に高い効果を発揮
◎デメリットは専門業者と機械が必要 また、施工日数がかかり費用も高くなる
◎セルロースファイバーはアメリカシェアNO.1で歴史も古く信頼性が高い
このサイトではセルロースファイバーについてさらに詳しく解説しています。
ぜひこれからの家づくりの参考にしてください。